過敏性腸症候群(IBS)
このような症状に
心当たりはありませんか?
- 原因不明の腹痛
- 急な腹痛/急に治る腹痛
- 慢性的に下痢が続く
- 慢性的に便秘が続く
- 下痢と便秘を慢性的に繰り返している
- 便通異常(下痢や便秘)と共に腹痛がする
- 排便のタイミングが不規則になる
- 排便後、直ぐにまた便意を感じる
- 授業中にトイレに行きたくなる
上記のような症状でお困りの方は過敏性腸症候群の可能性があります。
検査が必要な場合もありますので、まずは当院までご相談下さい。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは、大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが前提で、腹痛やお腹の違和感と関連して便通異常(便秘や下痢)が数ヶ月以上続く病気です。
はっきりとした原因は分かっていませんが、ストレス、食生活、生活習慣などの影響で副交感神経に異常が生じ、腸が便を体外に出そうとする腸管の運動が活発化することで発症すると考えられています。
日本では、過敏性腸症候群は有病率の高い疾患で6.1%~14.2%の方が過敏性腸症候群を発症していると言われています。近年でも過敏性腸症候群を発症される方は増加傾向です。
過敏性腸症候群は直接命に関わる病気ではありませんが、慢性的な腹痛や下痢、便秘はQOL(生活の質)を大きく低下させてしまいます。少しでも心当たりがありましたら、早めに病院を受診し、治療を行う事が大切です。
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群はの発症原因は詳しくは明らかになっていませんが、ストレスや交感神経系の異常が過敏性腸症候群の発症に関わるっていると考えられています。
大腸には食べた物を肛門方向に移動させるための収縮運動と腸の変化を感じとるための知覚機能があります。ストレスを感じるとその収縮運動の機能が乱れたり、知覚機能が過敏状態になり便が通過するだけで腹痛に感じてしまいます。
1. ストレスや不安
腸管の神経と脳は密接に関連しています。ストレスを感じると大腸運動が高まり、腸の動きに変化を及ぼすことで過敏性腸症候群の症状が起こると考えられています。
ストレスを感じやすい入学後、入社後、転職後などの環境が変わるタイミングで発症しやすいため、注意が必要です。
2. 生活習慣
脂肪分やカロリーの高い食べ物の過剰摂取は下痢や便秘などの症状を引き起こします。また、カフェインを多く含む飲食物や刺激物、アルコールの過剰摂取も過敏性腸症候群の症状悪化に繋がります。過敏性腸症候群の症状に心当たりのある方は上記の食べ物・飲み物の過剰摂取は控え、3食規則的な食事を心がけましょう。食事以外でも適度な運動や十分な睡眠をとり生活習慣を整える事が大切です。
3. 内臓痛覚過敏
過敏性腸症候群(IBS)の人は腸管が過敏状態になっています。少しの刺激に対しても過剰に痛みを感じてしまいます。そのため、便が腸管を通過する際に腸が広がり、それを必要以上に強く感じたり、便を排出する際に、腸が普段よりも過剰に働いてしまうために下痢をきたしてしまいます。
若い人に増えています!
過敏性腸症候群はストレス社会の現代病といわれ、近年若者の有病率が急増しています。特に女性の方に多いと言われており、10代~20代を中心に年齢とともに有病率は減ってくる事が分かっています。
スマホやPC、SNSの普及によってこれまで以上にストレスを感じていませんか?
過敏性腸症候群の症状は下痢や便秘などよくある症状なので、「ただお腹が弱いだけ」と考えられがちですが、適切な治療を行えば完治する病気です。
少しでも心当たりのある方は当院までご相談下さい。
過敏性腸症候群の診療方法
過敏性腸症候群は、症状として腹痛や下痢、便秘を引き起こします。このような症状を引き起こす病気は他にも数多く存在し、大腸癌や潰瘍性大腸炎なども同様の症状が見られます。そのため、診断するためには、大腸カメラ検査(時にはエコー検査)を行い他の病気の発症の有無を確認する必要があります。
当院の大腸カメラ検査
大腸カメラ検査とは、肛門から先端にカメラがついたスコープを挿入し、大腸と小腸の一部を観察する検査です。直接大腸を観察することが出来るので、非常に正確性の高い検査です。大腸カメラというと「肛門からスコープを挿入する」ことや「下剤の服用」のイメージから怖い、苦しそうといったイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。当院では全てのお客様に快適に大腸カメラ検査を受けていただくために様々な工夫を行っています。詳しくは大腸カメラ検査のページをご覧ください。
過敏性腸症候群の治療
大腸カメラ検査を行い、大腸癌や潰瘍性大腸炎などのリスクの高い病気の可能性がないと判断された場合、患者様の症状によって適切な方法で以下のような治療を行います。
1. 生活習慣の改善
生活習慣と過敏性腸症候群は密接に関係しています。そのため乱れた生活習慣を整える事は非常に大切です。
- 1日3食の規則正しい食事
- 適度な運動
- 睡眠時間もしっかりと取る
2. 薬物治療
腸内細菌の乱れを整えるお薬、腸の運動を整えるお薬、腹痛のお薬、下痢を止めるお薬、便通を良くするお薬などを症状に応じて処方致します。詳しくは当院医師までご相談下さい。
3. 食事療法
- 朝昼晩の3食規則正しい食事
- 消化の良い食事を心掛ける
- 揚げ物よりも、煮る・茹でるなどの調理方法で
- 甘いもの、果物、炭水化物を控えめにする
- 脂っこい食べ物を控える
- アルコールやコーヒー、炭酸飲料の過剰摂取を控える
- 香辛料(とうがらし・こしょうなど)の過剰摂取を控える
上記の項目を意識しながらも神経質になりすぎず、ストレスをためにずに食事を楽しみましょう。
過敏性腸症候群なら宮本内科へ
宮本内科では腹痛や下痢、便秘などの消化器症状でお困りの方の診察を行っています。腹痛や便秘や下痢は良くある症状で「放っておけばいつか治る」と軽視される事が多い症状ですが、その裏には大腸がんや潰瘍性大腸炎などのリスクの高い疾患が隠れていることもあります。患者様の健康を守るためには、早期発見・早期治療が鍵となります。些細な症状でも構いませんので少しでも不安のある方はお気軽に当院までご相談下さい。
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