大腸カメラ

大腸カメラとは

大腸カメラ検査とは、内視鏡を肛門から挿入し、肛門から盲腸までを直接観察することのできる検査です。大腸に発生するがん、ポリープ、炎症などの変化が詳しくわかります。また、検査中に組織を採取し詳しい診断を行うことも可能です。

ポリープが発見された場合はその場で切除することも可能です。ポリープは放置するとがんになる場合が多く、早期に切除することで大腸がんの予防に繋がります。

大腸カメラ検査は正確な診断と治療までできる非常に有効な検査ですが、下剤による前処置、肛門からスコープを挿入するという羞恥心などでネガティブなイメージを持たれている方が多いことも事実です。

当院では初めて検査を受ける方も、以前検査を受けて検査に抵抗感を持たれている方にも、安心して検査を受けて頂けるように様々な工夫を施しております。

このような方は大腸カメラをおすすめします

当院の大腸カメラ検査の特徴

1. 鎮静剤を使用した大腸カメラ検査

大腸カメラ検査は肛門からスコープを挿入することから、「痛そう」というイメージはありませんか?実際に2021年のオリンパスによる内視鏡検査の意識アンケートによると約69%の人が「お尻から内視鏡を挿入するのが つらいから・つらそう」だから内視鏡検査に抵抗があると回答しています。当院ではそのように検査が不安な方でも安心して検査を受けて頂けるよう検査の際は鎮静剤を使用しております。

鎮静剤とは、いわゆる麻酔薬です。鎮静剤を使用することで、ほとんどの方は眠っている、もしくはわからない間に検査を終えることが出来ます。また、鎮静剤を使用することのメリットはそれだけに留まりません。鎮静剤を使用することで患者様の体の力が抜け、観察自体をスムーズに行う事が出来るため、検査の質が向上します。大腸カメラに不安がある方はご相談下さい。

鎮静剤を使用した大腸カメラ検査のメリットと注意点

メリット 注意点
  • スコープの圧迫感や腹痛を軽減できる
  • 鎮静剤により患者様の体が脱力し、スコープの挿入や観察がスムーズに行える
  • 患者様の体が脱力し大腸に空気を十分に入れることが可能となり、より正確な観察を行うことが出来る
  • リカバリータイムが必要なので検査後すぐに帰宅できない
  • 検査の帰りは車やバイクの運転ができない

2. 日帰りポリープ切除

当院では、日帰りのポリープ切除を実施しています。大腸ポリープは前がん病変のものも多く、早期に切除することで大腸がんの予防をすることが出来ます。検査中に切除をすることが出来るので再度検査する必要はありません。

3. 内視鏡専門医による検査

当院では、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医である院長がすべての大腸カメラ検査を担当しております。これまで培った高度な技術や豊富な知識で精度の高い内視鏡検査をご提供いたします。患者様に寄り添った検査と結果説明、その後の治療まで一貫して対応しております。

4. 土曜日の大腸カメラ検査

大腸カメラ検査は通常1日を要する検査です。そのためお仕事や子育てで忙しい方はなかなか検査を受けることが出来ないという現状があります。当院では患者様の病気の早期発見、治療のために、1人でも多くの人に内視鏡検査を受けて頂く事が大切です。当院では、平日はお仕事が忙しくなかなか検査の時間を確保する事ができない方でも、検査を受けていただけるように、土曜日も大腸カメラ検査を実施しております。スケジュールの関係でなかなか検査を受けられないという方もお気軽にご相談下さい。

5. 院内での下剤服用に対応

大腸カメラ検査では、下剤を飲む必要があります。下剤服用の方法には「自宅で飲む」場合と「院内で飲む」場合の2つを選択できます。自宅で下剤を飲む場合は日常と変わらないリラックスした状態で下剤服用が出来るなどのメリットがありますが腸内の洗浄が十分かどうか不安な場合もあります。それに比べ、院内での下剤服用は随時看護師によるチェックを受けながら下剤を服用することが出来るため、初めての方でも不安なく下剤を服用することが出来ます。

大腸カメラで分かる病気

大腸カメラ検査は大腸(結腸と直腸)と一部の小腸までの下部消化器官を直接観察し、以下のような病気の診断をすることができます。

大腸カメラ検査の流れ

1事前診療と検査の予約

大腸カメラを受ける方は事前診察のため一度ご来院いただきます。診察し必要時はレントゲン検査、血液検査なとを行います。

医師から検査前日の食事制限や下剤服用、検査後の制限事項について説明し、検査のご予約をしていただきます。普段お薬を服用されている方は、検査前、当日の休薬となる可能性がありますので、お薬手帳や飲んでいるお薬をご持参下さい。

2検査の前日

事前診察の際に、医師から休薬や服薬の指示があった方は、その指示に従ってください。検査の前日には食事制限があります。前日は事前に説明のあったように朝食から腸管に残りやすいキノコ類、こんにゃく、根菜などは避け、できるだけ消化のよい食べ物を摂ってください。また、夕食は21時までに済ませて下さい。飲み物については透明で糖分を含まない水や薄いお茶でしたら飲んでいただいても構いません。

3検査の当日・ご来院

自宅で下剤を服用される方は説明書に沿って下剤を服用してください。お電話で便の状況を確認ののち来院いただきます。

院内で下剤を飲まれる方は8時45分に来院いただき、腸を洗浄する下剤を飲んでいただきます。便の状態を確認し、検査着に着替えていただきます。

※検査当日は汚れてもよい服装でのご来院をお願い致します。
※当院では検査の際に鎮静剤を使用しますので、お車でのご来院はお控えください。

4検査

便の状態を確認し、腸の洗浄が完了したら検査室までご案内致します。鎮静剤を注射し、ウトウトとした状態で検査を行います。ポリープが見つかった場合は、検査中に切除します。

5検査終了

検査終了後は個室のリカバリールームのベッドで休んでいただきます。30~60分程度お休みいただきます。

6検査結果の説明

検査の結果について、モニターを見ながら医師が丁寧に説明いたします。検査中にポリープの切除や組織の採取を行った場合は、検査後注意事項を加えてお伝えします。採取したポリープや組織の検査結果は、約2週間後に出ます。その結果説明のため、後日来院いただきます。

7ご帰宅

検査後、約1時間は飲食を控えていただきます。検査後は前日からの食事制限や下剤服用の影響で低血糖を起こしやすい状態なので、糖分を摂取して頂くようおすすめしております。また、検査後の運動や飲酒はお控えください。検査中にポリープの切除を行った場合は、検査後も食事制限がございます。検査当日は豆腐やヨーグルトなどといった消化の良いものをとるようにしましょう。翌日に出血や腹痛などの症状がなければ、数日かけて徐々に普段通りの食事に戻してください。

大腸カメラ検査の費用

  1割負担 3割負担
大腸カメラ検査 約2,500円 約7,500円
大腸カメラ検査+病理検査 約3,000円 約10,000円
大腸ポリープ切除術 約8,000円 約20,000~30,000円

定期的に大腸カメラ検査を受けましょう

大腸カメラ検査は大腸がんなどのリスクの高い病気の早期発見に非常に有効な検査ですが、下剤などのネガティブなイメージから抵抗感を持たれる方も少なくありません。
そんな患者様のためにより質の高い優しい内視鏡検査をご提供することが義務であると考えています。鎮静剤を使用すると検査後お車でご帰宅いただくことはできませんが、当院は今宿駅から徒歩10分で、公共交通機関をご利用いただける立地にあります。
当院では全ての患者様に不安なく検査を受けて頂けるようさまざまな工夫を行っております。また、内視鏡専門医・指導医が安心で精度の高い検査を提供します。「お腹が痛い」「血便がでた」などの症状がみられる際はお早めに当院までご相談下さい。

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