
よく聞かれる質問にお答えするFAQコーナー
今回は「お薬やめられませんか?」という質問に対する私の回答です。
A. やめられないことはありません。ですが、ほとんどの人はやめない方がいいと思っています。
高血圧症、高脂血症、糖尿病などは生活習慣の乱れから発症する病気です。近年では「がん」も生活習慣病と考えられています。
結局老化が1番の原因
当院では
生活習慣病=自然老化+病的老化(生活習慣が悪くて余計に老化してしまうこと)と考えています。
生活習慣改善で病的老化を無くしたとしても自然老化は避けられません。自然老化の進み具合はその人の持って生まれた能力で決まります。だいたい40歳くらいから差が出始めます。自然老化が早い人は、病的老化が少なくても人一倍生活習慣病が進みます。
病的老化は生活習慣の改善である程度食い止められても、自然老化はなかなか食い止められません。
薬の役割は?
●高血圧症
血管が老化する➡︎血圧が高くなる➡︎動脈硬化が進む➡︎さらに血圧が高くなる➡︎動脈硬化が進む
高い血圧をそのままにしておけばいずれ血管は破れるか詰まってしまいます。これが脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞に繋がっていくのです。血圧の薬は血圧を下げることで血管の老化を送らせてくれています。
●高脂血症
コレステロールや中性脂肪が高いと動脈硬化が進みます。やはり高血圧と同じような道をたどります。若い頃はコレステロール値で悩んだりしませんよね。老化とともにコレステロールの代謝が落ちてくるからと考えられます。薬でコレステロールを下げれば動脈硬化の進行を遅らせることができます。
●糖尿病
高すぎる血糖はコレステロール同様に動脈硬化を進めます。それ以外にも脳の機能を低下させたり、がんができやすくなったりします。糖尿病の人の平均寿命が10年短いのはこの為です。血糖を下げるだけでその先に待っている大病にかかることを避けられる可能性があります。
生活習慣改善で大切なことは?
老化を促進する習慣をまずは見直しましょう
・糖質の多い食事
・食品添加物の多い食事
・タンパク質の少ない食事
・酸化したアブラの多い食事
・喫煙
・過度な飲酒
・睡眠不足
・運動不足
若返るために
・抗酸化力の強い食べ物やサプリメント
・適切な睡眠
・適切な運動
挙げればほんとありきたり、でもみなさんできてますか?私もできてません。
そうすると根本原因(生活習慣からくる病的老化)は治せなくても病気の進行を遅らせることができる薬って悪くないよねって思いませんか?
ただし薬は化学物質です。体から見れば「異物」です。一定の割合で副作用もあります。ですから正しい知識と経験を持った医師しか処方できないようになっています。ですが正しく利用すれば薬を使わないよりも健康寿命を伸ばすことができるのです。
薬は「やめられない」のではなく、「やめないほうがいいのでは」とお伝えしております。
とはいうもののやはり薬に頼らない治療が1番良いと思います。
当院では胃腸を健康にし、正しい生活習慣と食事指導、老化に対抗するアンチエイジング医療(サプリメントや点滴)で本当の健康を手にする医療(栄養療法、点滴療法)を提供しています。自費診療になりますがぜひ一度ご相談ください。