
お腹のガスは、おもに腸内細菌(特に悪玉菌)が食べた物を発酵した際に作られます。大腸でたくさん作られればオナラが。小腸でたくさん作られればゲップが増えます。
ガスが多いと膨満感が強く、食事をするとすぐにお腹が張ってしまい食欲低下の原因にもなります。
ガスが増えてしまう原因
・消化力不足
・腸内の悪玉菌の増殖
・ガスの素になりやすい糖質の摂りすぎ
などが挙げられます。
消化力不足
消化はおもに胃液、胆汁、膵液が担っていますが特に最初の消化の場である胃の力が弱いと小腸にたくさんの未消化物が流れ込みます。食べたものは完全に消化されないと吸収できないのでたくさんの未小化物が腸内にあると腸内細菌の分解を受けガスが発生します。
腸内の悪玉菌の増殖
原因としては
・ストレス
・糖質の多い食事(悪玉菌のエサ)
・化学調味料の多い食事(善玉菌が減ってしまう)
・脂肪の多い食事などが挙げられます。
ガスの素になりやすい食事は圧倒的に「甘いもの」です。
ガスは良くないもの?
悪玉菌が作るガスはアンモニアやインドール、スカトールなど毒性のある成分が含まれています。ですからオナラやゲップが多いということをあまり放置しないほうが良いのです。腸内環境が悪いということでもありますからさまざまな病気のリスクにもなり得ます。
ガスを減らす生活習慣
食習慣:ガスの素となり、腸内環境を悪化させる甘いものをまず減らしましょう。次に食事はよく噛んで、ゆっくり食べることです。そして悪玉菌を減らす(善玉菌を増やす)食材(発酵食品や食物繊維)を積極的に取りましょう。
ストレスマネジメント:ストレスは腸内の悪玉菌を増やします。また胃の消化力も低下します。
睡眠:睡眠不足も実は胃腸の環境を悪化させます。
運動:適度な運動(ウォーキングなど)は腸内環境を改善させます。
どうしてもよくならない場合は医療機関を受診してください。胃腸の問題だけでなく他の病気の可能性があるかもしれません。
当院では内視鏡と腸内細菌オタクの院長があなたのお腹の悩みをお引き受けいたします。