
こんにちは。
皆さん、胃カメラ検査を受けたことはありますか?
胃カメラと聞くと「痛い」「怖い」「不安」といったイメージを持たれる方もいらっしゃると思います。そのため受診の機会を引き延ばしてしまっている、という方も多いのではないでしょうか。
■以下の項目に当てはまる方は胃カメラ検査をご検討下さい
・胸焼けや胃の痛み
・ゲップがよくでるようになった
・空腹時、胃がキリキリする
・胸のあたりがピリピリ熱く感じることがある
・お腹が空くとみぞおちの辺りが痛い
・食後に胃もたれすることがよくある
・ご飯を食べると喉に違和感を感じる
・長い間、咳が続いている
・胃酸が逆流している感じがする
・黒や暗赤色の便が出たことがある
・吐き気や嘔吐といった症状がある
・以前、ピロリ菌の検査で陽性判定を受けたことがある
・40歳を過ぎてから、まだ胃カメラ検査を受けていない
・これまで1度も胃カメラ検査を受けたことがない
・胃バリウム検査で異常と診断されたことがある
■胃カメラ検査でわかる疾患
・逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流することで、食道粘膜に炎症を起こす疾患です。日本人には少ない病気であるとされていましたが、食文化の欧米化で食生活が変化したことやストレスなどが原因となり、最近逆流性食道炎を発症する患者さんが増加しています。直接死に関わる病気ではありませんが、胸やけや呑酸などの症状があるため、日々の生活に支障をきたす疾患です。
・胃・十二指腸潰瘍
胃・十二指腸潰瘍とは、胃液による強酸の刺激によって、胃・十二指腸の粘膜がただれることで、胃・十二指腸壁が傷ついた状態のことを言います。主な自覚症状としては、みぞおちの痛みで、胃潰瘍は食事中~食後、十二指腸潰瘍は空腹時、特に早期に痛む場合が多いです。治療方法としては、ピロリ菌の除菌治療・胃酸の分泌を抑制する薬/胃の粘膜を保護する薬の内服などがあります。
・萎縮性胃炎(ヘリコバクター・ピロリ胃炎)
萎縮性胃炎とは、主にピロリ菌が原因であると言われていますが、感染するだけでは自覚症状はありません。ピロリ菌が作り出すアンモニアや毒素によって胃の粘膜が薄くなってしまう疾患です。胃炎の自覚症状としては、胃もたれやお腹の張り、食欲不振などがあります。ピロリ菌感染を放置しておくと「慢性胃炎」「胃癌」「胃・十二指腸潰瘍」などの病気の発症リスクが高まるとされています。
・胃ポリープ
胃ポリープとは、正確には病名ではなく、「いぼ」のように膨らんだ形状のものが胃の粘膜にできた状態のことを言います。自覚症状はほとんどないので、健診などで初めて知ることが多いです。胃ポリープと言っても、特に治療が必要のないものもありますが、ピロリ菌感染が疑われる場合は、胃ポリープ以外にも胃癌ができる可能性があるので、年1回の胃カメラ検査をお勧めしています。
・食道・胃・十二指腸の癌
食道・胃・十二指腸の癌とは、それぞれ粘膜内の細胞が悪性腫瘍(癌細胞)に変化し発症する疾患です。どれも初期症状はほとんどなく、自覚のないまま進行癌になるケースが多くあります。特に胃癌は癌死亡数の中でも女性5位、男性2位(2020年)と非常に多くの方が亡くなられる原因となっています。しかし、これらの癌の多くは胃カメラ検査での早期発見が可能です。
■当院の胃カメラ検査の特徴
・鎮静剤の使用
鎮静剤を使用することで、「ウトウトと眠った状態」で胃カメラ検査を受けることができます。また、内視鏡スコープが喉を通る際「おえっ」となってしまう咽頭反射を軽減します。患者様の力が抜け身体の動きが少なくなることで、胃カメラの挿入や観察をスムーズに行うことができるというメリットもあります。当院では患者様のご希望に合わせた形で鎮痛剤を使用いたしますので、お気軽にご相談ください。
・経鼻内視鏡検査
当院では、鼻から胃カメラを挿入する経鼻内視鏡検査を行っております。舌の付け根部分に触れることが無いため、経口内視鏡に比べ咽頭反射(「おえっ」となってしまうこと)が起こりにくくなります。また、軽い局所麻酔だけで検査を受けることができるというメリットもあります。デメリットとしては、鼻腔が狭い方は痛みを感じる場合があるので、注意が必要です。
・内視鏡専門医による胃カメラ検査
当院の院長は、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医であり、これまでに培った豊富な経験と知識で質の高い胃カメラ検査を行っております。「辛い・苦しい」を軽減した丁寧な検査の実施から、結果説明まで、安心して検査を受けていただけます。
・土曜日の胃カメラ検査
当院では、病気の早期発見・治療を目指し、土曜日の胃カメラ検査を実施しております。平日はお仕事や子育てで、なかなか検査を受けられない方も多くいらっしゃると思います。当院はそのような方々も含め、1人でも多くの人に胃カメラ検査を受けていただきたいと考えております。検査を受けたくても機会がないという方は是非一度当院までご相談ください。
■最後に
胃カメラ検査は頻繁に受ける検査ではありません。そのため、検査の機会がある度に、勇気をだして受けている方も多くいらっしゃると思います。しかし、胃カメラ検査は様々な疾患の早期発見に繋がる大切な検査になります。そこで、患者様のためにより精度の高い、安心できる検査の実施を提供することが私たちの義務であると考えています。多くの皆様が持つ胃カメラ検査へのネガティブイメージを変え、多くの患者様に健康で幸せな毎日を過ごしていただけるように当院は尽力いたします!