
もうすぐ新年度が始まりますね。
この時期は新天地で環境や生活が変わり、ストレスがかかることが多いでしょう。
腸内細菌(腸内フローラ)はストレスにとても影響を受けます。
そんな時は他の生活習慣でカバーしましょう。
今回は腸内フローラを元気にする方法(=菌活)についてお伝えしていきますね。
菌活も順番が大事
なんでもそうですが、物事を始めるには順番がとても大切です。
よくある間違いは、「腸にいいこと」から始めてしまう事です。
じつは「腸に悪いことをしない」から始めないとダメなんです。
腸内フローラに悪いもの(こと)
・食品添加物
添加物には乳化剤や防腐剤、ph調整剤などさまざまな化学物質が使われています。
添加物で体にいいものは一つもありません。
多くの食品添加物が腸内フローラを乱すことが分かっています。
添加物が多く使われるのは加工食品や調理済みのお惣菜、パン、お菓子などです。
本来は自分で作ることが良いのですが、忙しい現代社会でそうもいきません。
コンビニやスーパー、チェーンの外食産業などでは加工済みの食品が手軽に手に入りますが食べすぎは注意です。
ポイントは食品成分表を見ること。詳しくわからなくても記載されている添加物の種類が多いものやカタカナの添加物が多いものを避けることをお勧めします。
冷凍食品は比較的添加物が少ないものが多いですが、それでもちゃんと成分表を見るといいですよ。
もう一つのポイントは日持ちするものは買わないこと。添加物の役割は大きく二つ。一つは腐らないように。もう一つは味や見た目を良くするために使われます。
・砂糖、人工甘味料
砂糖が体にとって毒であることはもうみなさんご存知ですよね。
特に精製された砂糖は血糖値を大きく変動させ自律神経を揺さぶります。
また脳の砂糖依存を作り出し不健康スパイラルを作り出します。
自律神経の調節が悪い人はだいたい砂糖中毒です。
この糖ですが悪玉菌の大好物です。
砂糖をたくさん摂ることは、せっせと腸内の悪玉菌を育てていることなんです。
人工甘味料はどうでしょう。
カロリーゼロを謳って多くの人工甘味料が使われていますが腸内フローラを乱すだけでなく、子供にとっては発育に影響もあります。脳を壊す3大人工甘味料「アスパルテーム」「スクラロース」「アセスルファムK」これだけは覚えておきましょう。
砂糖との付き合い方ですが、精製白糖を未精製のもの(きび糖や黒糖など)に変えるといいです。
天然の甘味料(羅漢果、ステビア、甘草など)や糖アルコール(キシリトール、エリスリトール)を使うこともお勧めです。
何より大切なのが「お菓子の量を減らすこと」です。
お菓子は腸に悪い精製糖や精製塩、小麦や牛乳、酸化した油の3拍子が揃ったものが多いからです。
当院にはお腹の不調で悩んでいるお子様が受診されます。だいたいお菓子をやめるとよくなってます。
・アルコール
アルコールは腸内細菌の働きを弱め、悪玉菌を増やしてしまいます。
お酒を飲むと翌朝お腹が緩いことが多いと思いますが、このためです。
適量は人それぞれ。お腹と相談して飲む量を決めてください。
・ストレス
ストレスは免疫を低下させ、腸内フローラを乱します。
避けられるストレスは積極的に減らすか、もしくは「ストレスは体にいいもの」とストレスの捉え方を変えてうまく向き合うなど、ストレスに対して受け身にならない心がけが大切です。
・夜ふかし
体のリセットのゴールデンタイム、22時から2時(諸説あります)、ここで熟睡できるかどうかです。
また逆もあり、不眠がちな人は腸内フローラが悪いこともわかっています。
ポイントは夕食は21時までにとり、寝る前にスマホ画面を見ないことです。
この中でやっちゃってるなーと思った事いくつありますか?
一つでもいいので始めてみてください。
次回は腸にいいことをお伝えします。
宮本内科では胃腸で人生を変えるをモットーに内視鏡検査から腸内フローラ診療までさまざまな医療サービスを提供しています。少しでも自分の体や健康に疑問がある方は是非いらしてください。