
昨年のことになりますが、九州大学の研究で歯周病菌が認知症に関係しているという論文がありました。マウスに歯周病菌を投与したところ、アルツハイマー型認知症患者の脳内でみられるタンパク質「アミロイドβ」が、投与していないマウスに比べて約10倍検出され、記憶力も低下したという内容です。歯周病は認知症に深く関わっているようです。
研究に用いられたのは、歯周病の原因菌として一般的なP.ジンジバリスという菌です。
この菌、腸内細菌叢も乱すことが知られています。
川の流れといっしょ。上流が汚れていたらいつまでたっても下流はきれいになりません。
さらに高血圧、糖尿病、脂質異常、さらにはうつ病までもが歯周病との関連を指摘されています。
歯周病は万病のもとですね。胃腸のトラブルはもとより他の病気でお悩みの方。歯周病、虫歯を放置していませんか?
歯周病を予防するにはなんといっても歯磨きが大切ですが、もっと大切なことは「砂糖を減らす」ことです。虫歯菌、歯周病菌のエサは砂糖だからです。甘いものをたべても歯を磨けば大丈夫。ではないんですね。砂糖は腸の中の悪玉菌やカンジダを代表とするカビ菌も増やしてしまいます。乱れた腸内フローラはさらに口腔内の環境も悪化させます。
砂糖を減らすだけで、口もお腹も良くなりますよ。