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コレステロール

By 宮本内科 in ブログ, 医学・病気のはなし Posted On 5月 15, 2021

年々高くなっていくコレステロール。特にLDLコレステロールは悪玉呼ばわりされて可哀想・・
今回はコレステロールについてのお話しです。

目次

  • 1 コレステロールって?
  • 2  問題は酸化ストレス
  • 3 薬で下げるだけで本当にいいの?
  • 4 行うべきは抗酸化
  • 5 抗酸化な生活を
  • 6 まとめ

コレステロールって?

コレステロールは細胞膜、神経、性ホルモンやコルチゾール、ビタミンDなどの素となる大切な物質です。食事から2割ほど、あとの8割は肝臓が作ります。

コレステロールが高いと動脈硬化が起き、動脈硬化が進むと脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気のリスクが高まります。心筋梗塞と脳梗塞はがんに次いで死因の2番目です。

LDLコレステロールは肝臓から全身にコレステロールを届ける状態。HDLコレステロールは余ったコレステロールを回収し肝臓に戻る状態のことを言います。

細胞の表面にはLDLコレステロールの受容体がありここにLDLコレステロールが結合して細胞にコレステロールを受け渡します。家族性にコレステロールが高くなってしまう疾患がありますが、これはこの LDL受容体の遺伝子の異常でうまく細胞にコレステロールを渡せないことが原因です。

閉経後の女性はエストロゲンが低下するとLDLレセプターの数が減ります。甲状腺機能が低下する場合も同様にレセプターの数が減るため LDLコレステロールが高くなります。男性ではテストステロンの低下がコレステロール代謝を低下させます。

細胞内のコレステロール濃度が低下すると足りてないと判断し肝臓での合成が高まります(これをフィードバックと言います)。

 問題は酸化ストレス

LDLコレステロールは動脈硬化を引き起こす原因であるためよく悪玉コレステロールと言われ忌みしき存在とされています。これはある意味正しく、ある意味間違った考え方です。繰り返しますがコレステロールは生命にとってなくてはならない成分です。動脈硬化の本当の原因は「酸化したLDLコレステロール」です。酸化したLDLコレステロールは動脈を傷つけ、沈着し、動脈硬化を引き起こします。

LDLコレステロールが酸化すると受容体との結合にも支障が出るため、血液中をさまよう量が増えてしまいます。細胞内のコレステロール濃度が低くなるため肝臓で合成が進み、さらに血中のLDLコレステロールが増えていきます。

加齢に伴い抗酸化力が低下し、ホルモンの減少などと重なってコレステロールが増え動脈硬化も進んでいくわけです。

薬で下げるだけで本当にいいの?

スタチンと言われるコレステロールの治療薬は肝臓でのコレステロール合成を阻害する薬です。LDLコレステロールの合成を強力に低下させることによって相対的に酸化したLDLコレステロールも減ることから動脈硬化、その後の血管イベントの発生率を下げています。

コレステロールは前述のように生命にとってなくてはならない物質ですから必要十分量を細胞に届けなければなりません。近年コレステロールが低いほど寿命が短くなることが分かっています。コレステロールが足りないと細胞の機能障害や発癌率が高くなるからです。

行うべきは抗酸化

だからと言って治療せずに高いコレステロール値を黙って放置しておくことは最も危険です。リスクの高い一部の方はしっかり薬で下げなければならないと思います。

でも薬で下げるだけでいいのでしょうか?根本原因に立ち返れば抗酸化アプローチをするべきだと考えます。しっかりコレステロールが使える体にしていかなければいけないと思います。

抗酸化な生活を

<食生活>
最近まで(今でもたまに見受けられますが)コレステロールの多い食事を制限する指導が一般的でした。「お肉や卵はいけない」と。現在ではこればはっきりと否定されています。逆にお肉や卵は長期的にはコレステロールを下げるという報告もあります。

 体を錆びつかせる食生活
・糖質過多
AGEの産生は酸化ストレス源となり、多すぎるインスリン分泌は酸化LDLコレステロールを増やします。特に避けたいのは果  糖ぶどう糖液糖などの異性化糖、
・酸化したアブラ
高温調理した食事にはトランス脂肪酸や過酸化脂質が多く含まれます。また安価な植物油は酸化もさることながら炎症を引き起こすω6脂肪酸を多く含むため避けましょう。
青魚に含まれるEPAやDHA、亜麻仁油やエゴマ油などに含まれるω3脂肪酸は炎症を抑える働きがありますが、酸化しやすいため熱を加えずに使用します。オリーブオイルやココナッツオイルは酸化に強い油でお勧めです。

<睡眠>
眠りのホルモンと言われる「メラトニン」は眠りをいざなうだけでなく、強力な抗酸化物質として体内の抗酸化に活躍します。夜更かしをして十分にメラトニンが出ないと翌朝まで酸化ストレスを持ち越すので控えましょう。12時前にはベッドに入ってスマホを見ないようにします。

<運動>
ウォーキングなどの負荷の低い適度な運動は抗酸化酵素の活性を高めます。

<抗酸化物質の摂取>
食事・運動など生活習慣は大切ですが、忙しい日常でなかなか気を使うことが難しいとおもいます。抗酸化物質としてはビタミンC、ビタミンEを代表に様々な抗酸化物質がサプリメントとして手に入ります。当院でも薬をやめたい、薬の治療に疑問がある方には抗酸化サプリメントをお勧めしております。

<ストレス>
ストレスは活性酸素を増やします。やはりストレスは万病の元なのです。ストレス源から逃れられない場合は瞑想などを利用するといいでしょう

<禁煙・適度な飲酒>
やはり喫煙は酸化ストレス源の王様です。百害あって一利なし。また過度のアルコールも活性酸素を産生します。飲むなら抗酸化物質の多い赤ワインがお勧めです。

まとめ

・コレステロールは悪くない。悪いのは老化と酸化
・抗酸化を考えない治療は不十分
・コレステロールを含む食べ物は悪くない。酸化を意識した食材選びを。

 

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