逆流性食道炎と言われて胃酸分泌を抑制するお薬を飲んでいるにもかかわらず、なかなか良くならない人が一定数います。
その原因は「胃酸が少ない」ことが原因かもしれません。
胃酸が少ないと困ることが2つあります
・タンパク質の消化がうまくいかない
・食べ物に付着した雑菌の殺菌がうまくいかない
消化されないタンパク質は小腸で細菌に分解される時にガスが出ます。胃に近い小腸で発生したガスは胃に戻ってきてゲップとなり胃の内容物を逆流させます。
食べ物の殺菌が不十分だと小腸で菌が増殖してしまいこれもガスを発生させてしまう原因となります。
SIBO(小腸内細菌異常増殖症)という疾患がありますが、SIBOの原因の一つに胃酸分泌の低下があり、SIBOの症状に逆流性食道炎があります。
この場合、胃酸分泌を抑制してしまうと病状はさらに悪化してしまいます。
逆流性食道炎がなかなか良くならない方は胃酸分泌が低下しているかもしれません。改めて主治医に相談してみましょう。