普段何気なく捨てている野菜の皮や芯、葉っぱ。
実は栄養たっぷりで、おいしく活用できるって知っていましたか?
野菜も卵も調味料も・・・価格高騰している昨今、無駄なくしっかりと使いたいですよね。
今回は、捨てがちな野菜の部位を美味しく食べる方法を紹介します!
1.大根の葉
大根は、淡色野菜に分類されますが葉の部分は緑黄色野菜!
なんと、ビタミンCはほうれん草の5倍!
切り落とした状態で売られていることがほとんどですが、葉付きで売っている新鮮なものを見つけたら購入必須です。
しかし、葉は大根の根の栄養を吸収するので、買ったらすぐに根と葉に切り分けましょう。
熱湯でさっとゆで、冷凍保存がおすすめです。
活用例)大根ふりかけ
①細かく刻み、ごま油で炒める
②醤油、鰹節、白ごまを加えて炒め合わせる
③ご飯にかけて召し上がれ♪
※大根の葉に含まれるビタミンAは油でいためることで更に吸収率が上がります。
2.キャベツの芯
キャベツの芯は、ついつい捨てがちな部分ですが甘みがつよく美味しいです。
また、キャベツの芯には葉に比べカルシウム、リン、マグネシウムが2倍多く含まれているそうです。
成長期のお子さんや骨粗鬆症対策したい方にはもってこいの栄養素たちです。
捨てずに一度食べてみてはいかがですか?
活用例)キャベツの芯の塩麴漬け
①キャベツの芯を2㎜のスライス又はそぎ切りにする
②塩麴と和えて1日置いたら完成♪
※そのほか、スープにいれたり金平にしてもおいしいです。
スープに入れる際は、煮込みすぎると臭みが出やすいのでご注意を。
3.ブロッコリーの茎
こちらもよく捨てやすい部分のブロッコリーの茎。
捨てるのはもったいないくらい、ビタミンCやβカロテン、食物繊維など栄養豊富な食材です。
もともとキャベツを改良して作られたブロッコリー、ビタミンCはキャベツの3倍、みかんの4倍にもなります!
その他、ブロッコリーに含まれる成分「スルフォラファン」は、抗酸化作用と解毒作用が強く、「がん予防が期待できる食べ物」との研究もあります。
茎まで食べてしっかり栄養を摂りましょう。
使用する際は、周りの固い部分をむいてから中の白い柔らかい部分を食べて下さい。
ビタミン類の流出を防ぐため、蒸し調理かレンジ、炒めるのがおすすめです。
活用例)ブロッコリーの芯の炒め物
①ブロッコリーの茎の皮をむいて細切りにする
②にんにくと一緒にごま油でいためる
③しょうゆやオイスターソースで味付けする
4.みかんのすじ
みかんに含まれている栄養といえば、ビタミンC!
「風邪予防にみかん」「こたつにみかん」といわれるほど冬には絶対食べたい果物ですが、すじや皮をきれいにとって食べると、この効果は激減します。
なぜなら、ビタミンCのきゅうしゅうりつを高めるビタミンPは、ほとんどこのしろいすじの部分に含まれています。
なんと、実の300倍!!!
また、コレステロール値をさげるペクチンもすじのほうが4倍も多く、捨てると大損です。泣
むくのが好きな方も、たまには食べてみて下さいね。
5.ピーマンのワタ
ピーマンの苦味のもととして捨てられてしまうワタと種、実は血液サラサラ効果成分の「ピラジン」の宝庫なんです!
それを捨ててしまうのはもったいない!
ピーマン独特の成分「ピラジン」は、血液をサラサラにして血栓や脳梗塞、心筋梗塞などの予防、そして血行を良くする効果があります。
また、薄毛予防や美肌効果、代謝促進も期待できます。
皮に含まれるピラジンはそれほど多くなく、ほとんどが種とワタに含まれていて、その量はなんと10倍!
また、むくみなどに効果のあるカリウムも豊富なので、丸ごと食べたほうがお得です。
活用例)ワタだけの調理よりも、炒め物などにそのまま入れたり、肉詰めの時は、そのままワタ付きで使ったり、肉に入れ込んで使用するのがおすすめです。
野菜の捨てがちな部分には、意外とおいしく食べられるものがたくさんあります。
ちょっとした工夫で、食品ロスを減らしながら栄養を余すことなく活用できます!
今日から「捨てる前に、ちょっと活用」を意識してみませんか?
宮本内科胃腸栄養クリニック 管理栄養士🍴