●腸カンジダって?
カンジダは、カンジダ属の真菌(しんきん)というカビの一種です。
カンジダと聞くと、膣カンジダを思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、カンジダは、口腔内や胃腸などの臓器に増えやすい性質を持っています。
カンジダは、常在菌であり誰もが持っている菌ではありますが、増えすぎると様々な症状を引き起こします。
生活していると、家の中のごみってどうしても出る物ですが増えすぎたり溜め過ぎると空気が悪くなったりするのと同じような感じですね。あるのが悪いのではなく、増えすぎるのが良くない!
●腸カンジダが増殖しすぎるとどんな症状がある?
主な症状としては、消化不良、腹痛、腹部膨満感、便秘、下痢、食欲不振などがあります。
その他、腸カンジダが増殖することにより、腸壁にまで影響しかゆみ、発疹などの皮膚症状やアレルギー症状が出る方もいます。
その他、以下のチェック項目に当てはまり方が多い方は、要注意です。
□抗生物質を長期間、または繰り返し使用していた
□副鼻腔、耳、気管支、肺、尿道炎などに繰り返しかかった
□倦怠感がある
□生理痛が強い
□甘いものがほしくなる
□化学物質化敏症(タバコの煙、香水など)がある
□短期記憶障害、思考の妨げがある
□ピルやステロイドを長期間飲んでいる
□食べ物のアレルギーがある
□腹部膨満感が強い。下腹部が異常に出ている
□水虫など、爪や肌に慢性の真菌感染症がある
□耳、肌、髪、膣、肛門が痒い
●腸カンジダ対策の食事って?
まず出来るカンジダ対策の食事3選をご紹介
①糖質を控える
カンジダ菌の栄養源は、
→ぶどう糖・砂糖・果糖(果物・はちみつ)、乳糖(牛乳)、麦芽糖(水あめ・サツマイモなど)
これらを避けることが大切ですが、ご飯などの穀物の制限のし過ぎは副腎疲労の悪化にもつながります。
まずは、お菓子やジュース、甘辛い料理などを控えてみましょう。
②カビの多い食品、発酵食品を控える
カンジダ対策には、カビを含む食品を控える必要があります。
例)前日の残り物のごはん、きのこ、ナッツ類、コーヒー豆など
また、腸活に良さそうな発酵食品は人によって避けた方がいい場合があります。
例)天然酵母やドライイーストで作るパン、キムチや漬物、塩麹などの麴類など
その時の腸内環境の状態によっては、発酵を促し腹痛などの症状を助長する可能性があります。
個人差もありますので様子を見ながらの調整が必要です。
③腸に良くない食材を避ける
上記のものと重複するものもありますが、腸のケアをするファーストステップは、
グルテン(小麦・小麦製品)・カゼイン(牛乳・乳製品)・砂糖・アルコールなど腸にとって悪影響となりやすいものを避ける事です。
完全に抜くことは難しくても、今よりも頻度を減らすなどの工夫をしてみて、症状の変化や状態を見てみましょう。
腸の菌や状態は、個人差が大きいものです。
周りが良かった食事法が必ずしも自分にも合うとは限りません。
性格が人それぞれ違うように、腸内環境も人それぞれです。
だまされたと思って、まずは実践してみてください(^^)
宮本内科胃腸栄養クリニック 管理栄養士🍴