寒くなると増える感染症のひとつがノロウイルスです。強い感染力を持ち、少量のウイルスでも発症するため、一度流行すると家庭や職場、学校などで一気に広がることも…。当院でもノロウィルスと思われれる方が増えてきました。
そこで今回は、ノロウイルスの予防方法を詳しく解説します!
ノロウイルスってどんなウイルス?
ノロウイルスは、主に食べ物や手指を介して感染します。感染すると、激しい嘔吐や下痢、腹痛、発熱などの症状が出ることが多く、特に小さなお子さんや高齢者は重症化しやすいため注意が必要です。
特に冬に流行しやすい理由は…
✔ ウイルスが低温・乾燥に強いため、冬の環境で長く生き残る
✔ 生牡蠣などの二枚貝を食べる機会が増える
✔ 年末年始の人の集まりで感染が広がりやすい
では、どのように予防すればいいのでしょうか?
ノロウイルスの予防方法
① 手洗いを徹底する
ノロウイルスは、ほんのわずかな量でも感染します。予防の基本は手洗いです!
✅流水と石けんで30秒以上しっかり洗う
✅ 指の間、爪の間、手首まで丁寧に洗う
✅ アルコール消毒は効果が弱いため、石けん+流水が重要
特に、トイレの後・調理前・食事前は必ず手を洗いましょう!
② 牡蠣や二枚貝はしっかり加熱!
ノロウイルスは、85~90℃で90秒以上の加熱で不活化します。
✅生食用の牡蠣でも100%安全ではないので免疫が弱い方は加熱調理が安心
✅中心部までしっかり火を通すことが大切(表面だけ加熱するのはNG)
✅ 二枚貝以外にも、感染者が調理した食品から感染することがあるため注意
③ 調理器具の消毒を忘れずに!
ノロウイルスは環境中でも長時間生き残るため、まな板や包丁などの消毒も重要
✅ 85℃以上の熱湯消毒をする
✅ 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使って消毒
✅ 感染者が使用したトイレやドアノブもこまめに除菌
④ 腸内環境を整えて感染しにくい体に!
免疫力を高めることで発症リスクを下げることができます。
✅発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬け)
✅ 食物繊維が豊富な食品(野菜、海藻、キノコ類)
✅ 抗ウイルス作用のある食品(緑茶、梅干し、生姜)
普段から腸内環境を整えることで、感染症に負けない体づくりをしましょう!
まとめ
ノロウイルスは強力な感染力を持っていますが、日頃の対策でリスクを下げることができます。
✅ 手洗いを徹底する(石けん+流水が基本!)
✅ 牡蠣や二枚貝はしっかり加熱(85~90℃で90秒以上)
✅ 調理器具や身の回りの消毒を行う
✅腸内環境を整え、免疫力を高める
ノロウィルスの検査は3歳未満と65歳以上の方で保険適応となります。
当院では検査は行っておりませんのでご注意ください。
この冬を元気に過ごせるように、日々の習慣で気を付けていきましょう!